RO日記サボってます、修行ほとんどしてませんね・・・
でもキャラは育ってますよ
この前から、羊の歌のアニメを見かえした
すごくいい出来なんだよね、暗さがすごくいい
それで久しぶりに読みたくなって、羊の歌全巻古本屋で仕入れてきた
昔読んだときは、八重樫かわえ〜とかそういうノリがメインで(冬目景の絵が好きってのもある)主人公たちの悲哀もあったけど、どっちかというと八重樫だったんだよね
それが久々に読んだら、かなり千砂サイドになってた
アニメで千砂がすごく上手に表現されてたからというのもあるだろうけど
自分自身が、昔は八重樫サイドだったのに比べて、今は千砂サイドにいてるから、千砂側に感情移入が激しかったんじゃないかなと思う
一昔前までは、おかしな星の下に生まれた人を追いかけてたんだが・・・いつのまに自分も変な人になったんだろう(笑)
千砂に感情移入するから、最後の一砂の選択はすごく嬉しかった、それと同時に「それはしちゃだめ」って声にできないっちゅーか、したくないけど、めっちゃそう思ったな
家を出て行くところでも、親、っていっても義理の親だけど、の苦悩というか悲しみもわかるんだけどな・・・人の親になったことがないからだろうか、自分を継ぐものに対する期待とかが足りないのかな・・・兄弟の選択は親二人を悲しませるってわかってるのに千砂を主眼で考えると、やっぱりそれが正しいって思えてしまう
でもやっぱり、千砂が「自分では気がついてない嘘」を言うところはわかっちゃうんだよね、そして哀しくもなり、いらだたしくもなる
それはうちが女を好きになる人間だからなんだろうなぁ
同じ女流作家(のうちでもお気に入り)で日本橋ヨヲコと比べてみて
同じようにネームが多くて(笑)表現がしっかりしてるけど
曲折した雰囲気、暗さとかが全く違うよな
日本橋ヨヲコの全力疾走で走って、汗まみれですっごい顔になってるけど、それでもそれがかっこいいってスタイルと
冬目景の見上げた路地裏のアパートでがらんごろんと回ってる古い洗濯機、そのただの洗濯機が異世界に呼び込むスタイル?
どっちのほうが好きかというと、冬目景なんだよな、本来は
日本橋ヨヲコだから読むが、そうじゃなければ「別に・・・」って感じだし
そんな冬目景の作品の中でも、もう直球ど真ん中に入ってきたような作品だよなぁ、これ・・・
冬目景のすごく丁寧な感情の描写
ここまですごかったのかと感心しながら読んだ
台詞が多いから表現自体も多いだろうけど、それ以上にあるね・・・圧倒的だ
私たちは牙を持って生まれてしまった羊なのよ
うちにもあるな、牙
君にもあるのかな?牙
隠して生きろ、折ってしまったら死ぬぞ